ガイドの模様 P1

奈良市の三裸形着装像を巡る(2023.3.12)
 ~早春のならまちを巡り、普段非公開の珍しい仏様などを拝観します~

 伝香寺の「武士椿」で早春を感じ、ならまちを歩きながら古い町の景色を楽しみ、
 地元のお寺や神社を拝観します。

(行程)
  近鉄奈良駅⇒猿沢池⇒率川神社⇒伝香寺⇒西光院⇒御霊神社⇒格子の家⇒
  璉珹寺⇒崇道天皇社⇒興善寺⇒大乗院庭園

(出発)
出発
 3月とは思えない汗ばむほどの好天に恵まれたこの
 日、近鉄奈良駅に続々と参加者が集まりました。
 受付を済ませて資料を受け取った39人の参加者の
 皆さんは、6班に分かれてご自分の班のガイドと顔
 合わせ。
 ならまちの散策に出発です。

 

(率川神社)
率川神社
 猿沢池の傍らから暗渠となった率川の流れをたどっ
 て、率川神社を訪ねました。
 大神神社の摂社なので、境内の遥拝所には平山画
 伯の「神の山 三輪の月」の陶板画がはめ込まれて
 います。




(伝香寺)
伝香寺
 武士椿は咲き始めでしたが、十月桜が可愛い花を
 咲かせていました。
 この日は、裸形地蔵菩薩立像の他、ご本尊、順慶
 像も拝観することが出来ました。
 幼稚園が併設されているので、園児たちはいつも
 お地蔵さんに見守られているのですね。

 

(崇道天皇社)
崇道天皇社
 早良親王の怨霊を恐れ、崇道天皇と追尊し平城天
 皇により創建された神社です。
 境内には、カタツムリが乗った珍しい形の灯籠があ
 ります。ガイドの説明に皆さんスマートフォンを向
 けていました。訪ねた折には是非探してみて下さ
 い。

 

(璉珹寺)
璉城寺
 本尊は光明皇后をモデルにしたといわれる阿弥陀
 如来立像で、50年に1度袴を新調します。
 本堂で、住職さんのお話をお聞きし、前回のお着換
 えの時の袴も見学しました。
 お庭では、お寺のイングリッシュブルドッグのはな
 ちゃんがお迎えしてくれて、参加者の人気をさらっ
 ていました。


(興善寺)
興善寺
 最後に訪ねたのは、十輪院隣の興善寺です。数々
 のお像をお祀りしてあります。本尊の体内からは貴
 重な法然の手紙などが見つかりました。
 納骨堂には石像の阿弥陀如来三尊像がお祀りされ
 ていました。
 夕方になり日が傾くとさすがに肌寒くなってきまし
 た。


(締めくくり)
  この他、西光院では大変珍しい弘法大師の裸形着装像も拝観しました。三体の裸形着
 装像を一度に回るツアーに、各地点では、「知らなかった!」との声も聞けてガイドも
 次への力を頂きました。4kmの行程でしたが、天候に恵まれ、皆さん楽しんで頂けた
 と思います。
  
                           記事・写真:森屋美穂子