ご好評のツアーの様子 H4) 佐保路の三観音を巡る

佐保路の三観音を巡る(2020.11.1)
   ~この時期しか会えない至宝の美観音を愛でながら佐保路を歩く~


 美貌の貴公子在原業平を写したと言われる不退寺の業平観音(聖観音)、クールビューティー、海龍王寺の十一面観音、慈悲深き光明皇后のお姿を写したとされる法華寺十一面観音。秋の特別拝観に合わせてこの時期だけ拝することができる美しき観音様に出会うツアーです。

[行程]
近鉄奈良駅 行基像前⇒ 慈眼寺⇒ 不退寺⇒ 海龍王寺⇒法華寺 (歩行距離 約5km)

 好天に恵まれ、絶好のツアー日和。26名のご参加をいただきました。コロナ対応の小人数編成で3班に分けてのツアーです。

受付風景
  


 〈受付け風景〉
  まずは、近鉄奈良駅行基前で受け付け。
  コロナ対策としてしっかりと検温もさせて
 いただきました。








慈眼寺前
   〈慈眼寺〉
    御開帳は2月なのでこちらの観音様に
   お会いできませんが、聖武天皇の勅願
   により観音堂に守り仏を安置したことに
   始まる厄除け発祥の寺、慈眼寺。本尊
   の聖観音様は『やくよけ観音』という
   御名で親しまれ、多くの霊験が語り伝
   えられていることを説明しました。







大仏鉄道定点ガイド
   〈大仏鉄道記念公園〉
   かつて、「加茂駅」から現在の奈良駅北
  1.1kmの所に仮設的に作った「大仏駅」間
  を結ぶ大仏鉄道という鉄道がありました。
   大仏駅跡に機関車の動輪モニュメントと
  説明碑が建てられたこの公園で、当時の
  機関車の画像などのご紹介を交えて、
  大仏鉄道のご紹介をしました。





興福院
 〈興福院〉
  創建時は現在の近鉄尼ヶ辻駅の近くに
 あったが徳川家綱から現在地を賜り移築
 されたお寺です。堂、書院、大門は、茶人
 でもあり庭作りの名手でもあった小堀遠州
 の作です。
  通常時は基本的に寺院の外側から指定
 有形文化財である大門越しに内部を垣間
 見ることが出来るのみですが十分「歴史感」
 を味わえる場所となっていますのでここで
 休憩がてら説明させていただきました。






大伴家持歌碑前

  〈大伴家持の歌碑〉
   大伴家の邸宅があったであろう
  と思われる佐保の住宅地の一角
  に、文化や歴史の発信地である
  佐保山茶論の玄関前に建立され
  た大伴家持の万葉歌碑です。









狭岡神社
   〈狭岡神社〉
   開化天皇の孫で垂仁天皇の皇后であり
 兄と夫の政争に巻き込まれて亡くなった
 狭穂姫伝承の鏡池や、 笠郎女が大伴
 家持を慕って贈った唄の万葉歌碑の説明
 などをしました。
  この狭岡神社から不退寺へと続く道は
 高台にあり、大仏殿や興福寺の五重塔
 など絶景が見渡せるフォトジェニックス
 ポットで、しっかりとお写真を撮って
 もらいました。







不退寺門前定点ガイド  不退寺での定点ガイド
〈不退寺南大門前〉               〈業平の歌碑前〉 

〈不退寺〉
 いよいよ今日のお目当て三観音のひとつ在原業平自作と言われる「業平観音」、業平の理想の女性ではないかとされる聖観音様に会いに不退寺へ。重要文化財のこの観音様は、豊満さを漂わせたお像で、宝冠帯が大きくリボンをつけたお姿です。数年ぶりに御開帳になった今日の特別拝観の密かな目玉、採色の弁財天像も拝観させていただきました。本堂、南大門、多宝塔も重文で見ごたえがありました。




海龍王寺玄関  海龍王寺五重塔
 〈海龍王寺表門〉                 〈海龍王寺五重の小塔〉
〈海龍王寺〉
 こちらの観音様は、光明皇后が自ら刻まれたお像をもとに造られた金泥の十一面観音。長い間秘仏であったので、美しさが焦ることなく崇高なお姿です。普段は斗帳が掛かっているのですが、今日は特別拝観で斗帳が上がりじっくり拝むことができます。
住職のお話も楽しく、皆さん興味津々でした。天平時代の建築技法を現在に伝える国宝「五重小塔」も見学させいただきました。

〈法華寺〉
 今日のゴールは法華寺。聖武天皇の后、光明皇后の発願で、父の藤原不比等の死後、邸宅を皇后宮とし、皇后宮を宮寺に改められたのが法華寺。正式には法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)といい、総国分寺である東大寺に対し、総国分尼寺として、女人成仏の根本道場としての役割を担った寺です。こちらの観音様は、十一面観音菩薩立像。良質の榧(かや)材の木目を生かした檀像風の一木造で、蓮のつぼみや葉を後光のように配した珍しい光背を持ち、絶世の美女で、菩薩のごとく慈悲深かった光明皇后のお姿を彫り上げたと伝えられた仏像です。いつもはお厨子の中ですが今日は特別にお会いできます。



法華寺鐘楼


  〈法華寺 鐘楼〉       
   ひときわ雅な気配を漂わせる鐘楼。
  鬼瓦には慶長7年(1602)の銘を刻み、
  細部に桃山時代の建築様式がみられます








法華寺空風呂
   

    〈法華寺 浴室(からふろ)〉
    「我自ら千人の垢を去らん」という
   光明皇后のご発願に由来の施設です。












法華寺慈光殿
  〈法華寺 慈光殿〉
   仏像や仏画、経巻などを収蔵する
  宝物殿です。
   国宝 阿弥陀三尊及び持幡童子像
  3幅(来迎図では最大級の大きさです)
  などを収める慈光殿も今日は特別に
  見学できました。
 

  

 三観音をすべて拝んで今日はここで解散。お客様に喜んでいただけて何よりでした。



文:古谷 真佐子 写真: 竹内和子、玉村昇司、八尾 鈴子

ご挨拶

奈良まほろばソムリエの会        ガイドグループ

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