ご好評ツアーの様子(唐古巻向)

弥生のメッカ唐古から倭国の首都纏向へ(H30.10.21)
   -下・中・上ツ道を横断して古代大和を満喫!
       弥生時代から前方後円墳の黎明期を巡る -




 古代の三官道を横断するこのコース、まずは秀吉の時代から江戸期を通して、平野氏の陣屋町、また教行寺の寺内町として栄えた「田原本」をスタート。その後、弥生時代中期を中心とする唐古・鍵遺跡の出土品を集めた「唐古・鍵考古学ミュージアム」を見学。続いて、初瀬川沿いの田園風景を眺めながら、古くは壬申の乱の舞台にもなった「村屋神社」へ。東方に三輪山や箸墓古墳を遠望しながら、初瀬川を渡ると桜井市に入り、御綱祭りがおこなわれる「素戔嗚神社・春日神社」に。最後は、黎明期の前方後円墳が点在する「纏向古墳群」を巡り、3世紀に始まる初期大和政権の中心地であったとされる「纏向遺跡」で、遠く卑弥呼の時代を偲び、古代大和を満喫していただきました。

<行程>
近鉄田原本駅西口広場(集合)→浄照寺・本誓寺・陣屋跡→(下ッ道)→
唐古・鍵考古学ミュージアム→しきのみちはせがわ展望公園・すいせんの丘(昼食)→
村屋神社→(中ツ道)→素戔嗚神社・春日神社→纏向古墳群→纏向遺跡→(上ツ道)→
JR巻向駅(解散)<約7キロ>


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 H30.10.21(日)快晴。朝10.00、お客様
20名、ガイド6名が4班に別れ、近鉄・田原本駅西口広場を、いざ、出発!
 お客様は、主に県内を中心に近畿圏の方でしたが、東は名古屋、西は遠く岩国からもご参加いただきました。

写真は、田原本駅西口広場集合時の様子。



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長屋門の上に立つ太鼓楼が珍しい浄照寺   旧吉野銀行田原本支店
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 かつては国中と呼ばれたほどに繁栄した田原本、教行寺の寺内町、平野氏の陣屋町として発展した歩みを浄照寺と本誓寺で偲び、また、昭和初期の遺産である旧吉野銀行田原本支店(現奈良中央信用金庫)建物やNHK連ドラ「マッサン」の舞台にもなった救主教会を歩きました。
写真左は、救主教会。鬼瓦の紋や窓の桟に十字架が採用されている。



唐古・鍵ミュージアム IMG_4980.jpg
 唐古・鍵考古学ミュージアムでは学芸員(ボランティア・2名)から2,400年前にも遡る弥生時代中期の唐古・鍵遺跡の様子や発掘品の見どころをじっくり解説頂きました。学芸員の適格な解説には、時間を忘れ、皆さん静かに聞き入っていました。
写真は、左が「入れ墨をした馬曳きの埴輪」。右は学芸員から展示品の説明を受ける様子。


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 しきのみちはせがわ展望公園・すいせんの丘に到着。12:00昼食。この公園は1982年の台風の後、蛇行する河川をできるだけなだらかに改修されたもので、その跡を公園化したものです。何か所も小さな公園が続きます。
写真左、はゆったりと流れる初瀬川沿いを歩く参加者。
写真右、は昼食場所のすいせん公園。芝生と石のベンチが点在します。
 皆さん、昼食場所の日陰を探すのに一苦労。


村屋神社 IMG_4958.jpg
村屋神社                     村屋神社境内を散策する参加者
IMG_4966.jpg  古くは物部氏を祀る村屋神社では、この付近、壬申の乱では大和の戦いで大伴吹負率いる大海人皇子軍と近江朝廷方の軍が戦った場所でした。
 戦いの中で上ツ道・中ツ道・下ツ道は既に整備されていて、東国の支援を受けた大伴吹負はその3街道を押さえたと言われます。戦略上の重要な役割を果たしていたんですね。
写真は、萬葉歌碑に興味深く見入る参加者



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 素戔嗚神社と江包地区の鎮守社・春日神社では古くから伝わる「御綱祭り」の様子を写真等で見て頂きました。豊作と子孫繁栄を願うお祭りです。毎年2月9日から11日にかけて大西地区の市杵島神社も含めた3神社で行われています。県の重要無形民俗文化財だそうです。
写真左上は 春日神社の手水鉢に彫られた盃状穴の説明を受ける参加者。
写真右上は 素戔嗚神社の境内。境内には今年御綱祭りに使われた?綱が
      境内隅に置かれていました。
 


 纏向古墳群では、3世紀、初期の纏向型古墳と分類される「矢塚古墳」、「纏向石塚古墳」や「東田大塚古墳」、「勝山古墳」、発生期の前方後円墳を巡りました。

写真は、矢塚古墳の前の様子。説明板には矢塚古墳<墳丘墓>と書かれていました。



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 最後は、3世紀に突如出現したとされる纏向遺跡に向かい、復元された建物跡の柱列前で、写真や図面で説明。複数建物が一定方向に角度を持って建てられていたことや祭祀に使われたと思われる桃の種が大型建物跡近くで大量に出土、その年代が卑弥呼の時代に重なること、海の魚が大量に食されていたことや外来土器が多くの割合で出土したこと、農耕が域内では行われていないこと、少なくとも初期大和政権の中心地であったこと等数多くの発見成果をお話しました。皆さん、いくつもの新発見に興味津々の様子でした。
写真は、纏向遺跡の復元場所での様子(2枚とも)。


IMG_4969.jpg 桜井線の線路を渡り、大神神社やお伊勢さんへの参詣道として賑わった上ツ道に交わる道標を確認後、柿本人麻呂の屋敷跡を通り、14:45頃JR巻向駅で解散しました。

写真は、解散後の巻向駅で帰りの電車を待つ参加者。



 唐古・鍵遺跡の出土品については、ミュージアムで2人の学芸員(ボランティアガイド)の方にお世話になりました。専門的な内容を解りやすく解説頂き、多くの方から感謝の言葉を頂きました。

 また、当日は快晴で、暖かい日に恵まれましたので、皆さん、一日、ゆったり、古の大和の風景に思いを馳せていただきました。


写真:寺田麻美  まとめ:今西秀次

ご挨拶

奈良まほろばソムリエの会        ガイドグループ

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