ご好評ツアーの様子(中将姫ゆかり)

ならまちの中将姫ゆかりの地を巡る(2018.4.15)
     ~徳融寺で當麻曼荼羅絵解き体験~


今回のガイドコンセプトは、普段拝観できないならまちの中将姫ゆかりの寺、
誕生寺・徳融寺・高林寺を巡ることでした。

<行程>
近鉄奈良駅→猿沢池→庚申堂→元興寺小塔院跡→安養寺→誕生寺→徳融寺→
高林寺→元興寺塔跡→奈良市史料保存館  (歩程約3km)


4月15日(日)、雨天の中、14名の参加者、サポーター1名、アシストスタッフ2名が9時半に
近鉄奈良駅に集合。建物内で本日のコース概略を説明します。

近鉄奈良でのあいさつ
<近鉄奈良でのあいさつ>


猿沢池
<猿沢池>
まずは猿沢池に向かいます。池の成り立ちについて説明です。1493年には池が真っ赤に染まるという事件が。
その赤い正体は・・・。
いつも見慣れている光景がまた違って見えました。


庚申堂
<庚申堂>
上ツ道を南下し庚申堂へ。悪病や災難をもってくるという三尸(さんし)の虫はコンニャクと猿が嫌いというお話しを聞きます。屋根の上には見ざる・言わざる・聞かざるの三猿が乗っています


元興寺小塔院跡<元興寺小塔院跡>
すぐ横の細い道を通り元興寺小塔院跡へ。奈良時代の法相宗の高僧護命さんの宝篋印塔の案内です。護命さんが作った“護命味噌”は焼き味噌にゴマ、クルミを混ぜ込んだものです。奈良では“法論(ほろ)味噌” “飛鳥味噌”とも呼ばれています。


安養寺<安養寺>
雨中で足場がぬかるんでいましたが、ゆっくり歩いて安養寺へ向かいます。
安養寺は室町時代の建物です。切妻造、厚板段葺の屋根が仏堂では珍しいとのことで、皆さん傘を差しながら上を向き観察していました。


誕生寺極楽堂床下石仏<誕生寺極楽堂床下石仏>
さて、いよいよ中将姫の世界へ案内されます。姫生誕の地、誕生寺で御住職による中将姫伝説を聞きます。そして涙の和讃。境内には姫が産湯に使ったとされる井戸、極楽堂の下には豊成公が長谷寺で子授かりの祈願をした帰り、川で拾ったとされる石仏があります。


誕生寺での解説
<誕生寺での解説>
お寺を出ると雨があがっていました。資料を用いて中将姫伝説の解説を受けました。


徳融寺虚空塚<徳融寺虚空塚>
すぐ近くの徳融寺では本尊阿弥陀様の横の當麻曼荼羅を、ご住職のゆるやかな語りで始まり最後には謡うような曼荼羅絵解きが行われました。本家曼荼羅の4分の1のサイズで、色鮮やかに刺繍された下方には「旹貞享元甲子暦六月六日」の銘が記されています。その後境内散策です。


徳融寺豊成公中将姫御墓
<豊成公中将姫御墓>
豊成公と中将姫の石塔婆は高林寺にあったものが1677年に移されたものです。


高林寺門前
<高林寺門前>
高林寺は残念ながらご住職が急用で不在となり、門前での案内となりましたが、豊富に写真が用意されており、一同食い入るように見入っていました。


高林寺白牡丹<高林寺白牡丹>
俳人小林月史の句碑「白牡丹 法如尼いまも在(おわ)します」
句碑の横の白牡丹は、その年が暑かろうが寒かろうが中将姫の御会式の日に大輪の白い花を咲かせるといわれています。今年も美しい花を咲かせていました。


元興寺塔跡啼灯籠<元興寺塔跡啼灯籠>
元興寺塔跡へ寄り道をしました。ここの啼灯籠は、江戸時代京都伏見の呉服商人下村家が自宅に持ち帰ったが、毎夜家鳴りするので元の場所に戻したとされます。昭和19年に地震で倒壊し、平成22年に元の姿に修復されました。


奈良市史料博物館
<奈良市史料保存館>
12時半、奈良市史料保存館で解散しました。
企画担当者の入念な下見と豊富な資料で、内容の濃い案内がされました。予約が必要な三ヶ寺を同日で廻ることにより中将姫の世界観に触れることができました。



アンケートでは「一人では見られない、入れない所があって良かった」「テーマが良かった」
「初めて誕生寺のお堂に入った」と満足されたようです。


文・写真 ガイドグループ 寺田麻美

ご挨拶

奈良まほろばソムリエの会        ガイドグループ

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